塗装の工法について
塗装の主な工法をご紹介します。
吹き付け塗装
吹き付け塗装とは、空気の力や圧力を利用して、専用の機械で塗料を吹き付ける方法のことです。ローラー塗装が主流になるまでは、吹き付け塗装が一般的でした。
メリットとデメリット
吹き付けのメリットは、吹き付けならではの模様が付けられることと一度に広い範囲を塗装できるため、施工時間が短く済みます。
その一方で塗料の飛散量が多いため、塗料に無駄が出やすいという側面もあり、塗料の飛散量が多いということは・・・養生に非常に気を使いますし、近隣の家にも塗料が飛んでしまう可能性があるため、配慮が必要です。また臭いが広がったり作業時の音が大きかったりというデメリットもあります。
ですので密集した住宅地などではおすすめできません。
また、技術者の技量の違いが顕著に出るため熟練した職人に依頼するほうがいいでしょう。
ローラー塗装
ローラー塗装は、毛やスポンジなどでできたローラーに塗料を含ませて、コロコロと塗っていく方法のことをいいます。
ローラー塗装は作業性が高く、バランスの取れた塗装方法なので、現在の外壁塗装において主流の方法となっています。
メリットとデメリット
ローラー塗装のメリットとして、塗料が飛び散りにくく塗料の無駄が出にくいことが一番大きなメリットです。
住宅密集地では特に近隣の家との距離が近いことが多いですが、塗料が飛散しにくいことは近隣への配慮にもつながります。また厚みを持たせやすく、技術によって仕上がりにそこまでの差が出ないこともメリットとしてあげられます。
ローラーはさまざまなサイズや毛足の長さのローラーを用意して、箇所ごとに使い分けて塗装しますが、細かい部分の塗装には向いていませんので細かい部分は刷毛との併用をするのが一般的です。
吹き付けのように一度に広い面積を塗装することができないため、吹き付けに比べると作業時間がかかってしまうこともデメリットだといえます。
刷毛塗装
刷毛塗装は文字通り刷毛を使って塗装する方法のことです。昔から使われている手塗りの方法ですが、職人の腕に仕上がりが左右されるため熟練の技が必要です。
刷毛塗装は単体で使われるのではなく、ローラーや吹き付けでは塗装しきれない箇所を塗るために併用して使われることが多い方法です。
メリットとデメリット
刷毛での塗装は、細かい部分の塗装に適しているため、塗り忘れの補修などで使われることもあります。
デメリットとしては、広い範囲を一度に塗装できないということがあげられます。また塗りムラが生じやすかったり、刷毛の毛が混入する可能性があったりすることから、きれいに塗るためには技術が必要となります。
塗り替え周期について
外壁塗装・屋根塗装は築10年が目安と言われています。
これは新築時の実に80％がサイディングボードを使用しますが、初期の防水性能が6年前後で切れてしまうことが原因です。
※最近ではもっと耐久性のある素材もありますので、家の壁材の防水性能がまだあるか気になる方はお気軽にご相談ください。
おおむねあと何年大丈夫か？お調べします。
外壁の仕上げの素材や施工方法によっても耐久年数は変わります。またお住いの地域の環境によっても左右されるものですのであくまで目安と思っていただければと思います。
塗り替えのタイミングを知らせるサイン
- 外壁の色褪せ
- チョーキング
- 塗膜の膨れ・剥離
- クラック（ひび割れ）
色褪せはまだ初期状態です。外壁の色によっても紫外線に弱い色味がありますので一概には言えません。急いで塗り替えるほどではありませんが少し頭の隅に置いておきましょう。
チョーキングとは壁を触ると手に粉のように色が付く状態のことです。この状態は塗り替えのタイミングと言えます。放置すると壁材が痛み雨漏りなどより深刻な状態になりますのでご相談ください。
塗膜の膨れや剥離、クラックは危険な兆候と言えます。すでに雨水の侵入がある場合が多く放置しますと確実に家の寿命を縮めます。早期ですと補修で対応可能な場合もありますので、家の外周を見渡してそういうものがある場合はお早めにご相談されることを強くお勧めします。
付帯工事について
付帯工事とは図にあるように、庇や軒天や破風、雨どいなどの屋根・壁以外の部分の塗装工事のことを指します。
付帯部分はおおむね屋根や壁の塗装工事と一緒に行います。当然ですがこの付帯部分を省きますと若干施工料金はお安くなりますので、「付帯部分は塗らなくてもいいよ」と思われるかもしれません。ですが下記の理由で一緒に施工することをおすすめします。
一緒に施工をおすすめする理由
- 別のタイミングでやると費用がかさむ
- 付帯部分の痛みや汚れが目立ってしまう
- 付帯部分だけ依頼される方は少ない
一緒のタイミングですと、足場、養生、職人、塗料が揃っていますのでそれを改めて別のタイミングで準備しますと費用がかかります。また付帯部分だけ元のままになりますので新しく塗装した部分とは見た目が違いますし痛みも今回塗り替えた部分よりは早く痛みます。
またなかなか付帯部分のみ塗装を依頼される方もいないため、そのまま放置される傾向にあり、その部分からの腐食が進むということが多いようです。ですので、よっぽど必要がない限りは可能な範囲を施工するほうが効率的で、費用を抑えることができます。
ETOでは各付帯部分の素材に合わせて適切な塗料を準備していますので、色分けも含めましてご相談いただければと思います。
また、家に接していない物置やカーポート、門柱、フェンスなど塗装できるものに関しましても同時施工をすることが可能です。同時施工で効率よくコストを抑えての施工が可能ですのでお気軽にご相談ください。
また軽微な補修工事なども承っておりますので気になる個所がある場合はお気軽にご相談ください。